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アーバンコーポレイションの不適時開示

春先から噂のあったアーバンコーポレイション。
民事再生の申請と同じ日に爆弾も投げていくとは。

ビジネス法務の部屋: ただの備忘録ですが。:

本日(8月13日)民事再生を申し立てた東証一部の会社の適時開示の内容は、かなり問題ではないでしょうか?

これは適時開示(タイムリーディスクロージャー)とは言えません。
全然タイムリー=時宜にかなっていないもの。

問題の開示内容を要約すると,

続きはこちら

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それがわたくしの役目でございますれば

「篤姫」を見ている。

徳川家定の死の描き方がなんとも物足りなく感じていた。
篤姫と家定,離れていた二人の距離が少しずつ縮まり,お互い心を通わすことができた矢先の別離。
もっと悲哀を誘う見せ方もできただろうし,視聴者(少なくともぼく)はそれを期待していたと思う。個人的には「新選組!」(2004年)で山南敬介の切腹を描いた「友の死」(第33回)のときようなカタルシスを求めていたのかもしれない。

そこへいくと先週の「桜田門外の変」(第32回)における井伊直弼が死に臨む場面は,「篤姫」の第一の名場面に挙げられると思う。

あの狭く暗い茶室で向かい合った篤姫と井伊直弼の間に横たわる息も詰まるほどの緊迫感。
多くの人命を犠牲にしてまでも幕府の威信を護るのが「わたくしの役目」と言い切る井伊直弼の覚悟を秘めた決意。かつて薩摩で会った調所広郷と同じ覚悟をそこに認めて,己の使命を愚直に誠実に果たそうとする人間を見いだした篤姫は,井伊直弼がただの冷酷非情でないことを知る。
一方の井伊直弼も,自分を憎んでいるであろう篤姫が茶の味を賞めるその素直さに驚き,その二面性のなさと心の柔軟さが家定の心を捉えたのだろうと認める。

篤姫が井伊直弼のために作ったという懐布(ハンカチ?)を見る瞳には,ほんの少し柔和な色が浮かんでいた気がする。

「これこそが井伊様が到達された一期一会の極意でございました」
というナレーションは,すぐ先に待ち受ける運命を知るとき,鳥肌が立つほど。

久しぶりに凄みのある人間ドラマを見た。

追記(2008-08-12

最高視聴率だったそうです。

「篤姫」視聴率26・4%、内柴金を上回る芸能ニュース : nikkansports.com:

10日放送のNHK大河ドラマ「篤姫」の視聴率は関東地区で過去最高となる26・4%(関西24・4%)を記録し、北京五輪柔道男子66キロ級の内柴正人の金メダル獲得を生中継したフジテレビ系の「北京オリンピック2008」を上回った。「篤姫」のこれまでの最高は、篤姫=天璋院(宮崎あおい)の夫家定(堺雅人)と父斉彬(高橋英樹)が亡くなった7月13日放送分の26・2%。NHK広報部は「今回は『桜田門外の変』という有名な事件を描いた回だったということと、お盆休みに入って在宅率が高かったこともあるのではないか」と話している。

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経営者の器

これを読んで,あのエコノミストもこんなことを書くのか,あれは漫画だよ,と思うひとには原文にあたることをオススメ。

日本の経営者は「島耕作」見習え…英誌が大胆・賢明さ絶賛 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞):

「日本の経営者は『社長 島耕作』を見習うべきだ」──。英誌エコノミストは8月9日号で、講談社の人気連載漫画・島耕作シリーズの主人公で、今年5月にトップに上り詰めた島耕作社長(60)を、「日本の理想の企業トップ」として紹介した。


原文はこちら

島耕作が理想の経営者かどうかは知らないけれど,その器でないひとがポジションを取ったときは悲劇だろうなあ。

「叩いて(物理的にではなくて精神的に)部下は育つ」という考え方をしているひとがいる。
かつて知っていた会計事務所の社長はそういうタイプ。そして最近見知った社長もそういうタイプ。

ぼくもかつては「叱って育つタイプと褒めて育つタイプがある」と思っていたこともあったけれど,今は「人は褒めなきゃ育たない」と思う。

そもそも,「育てる」なんて,おこがましい。

Face value | A question of character | Economist.com:

It would have been more realistic if Mr Shima had been forced to end his career parked at an obscure affiliate company in the hinterland. With the ascension of the archetypal corporate rebel to the top job, Mr Shimaユs story has gone from smart social realism to being just another fairy tale.

島耕作なんておとぎ話だ。

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運用評価は(ry

まあ,経営者が評価手続を理解していなくても,それ自体が問題になるとはあまり思えないけど。

ビジネス法務の部屋: 内部統制報告制度(J-SOX)運用に関する具体的提言(追補):

こういった評価マニュアルを拝読していて新たに疑問が生じるのでありますが、もし評価手続きについての理解不足が経営者(実際には現場担当者)にある場合、これはおそらく、一般に公正妥当と認められる経営者評価の基準に準拠して内部統制評価が行われていないとして、内部統制監査人としては「不適正意見」を出すことになると思います。

経営者が,一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成していることをそれほど意識しているとも思えないので。
ただし,Toshi先生が留保しているように,現場担当者(運用評価の担当者)が評価プロセスを理解していなければ,それは経理担当者が会計を理解していないのと同じように問題ですが。

そういう場合にはやっぱり,監査の現場で内部統制を評価してきた会計士に運用評価をアウトソースするのが適切だと,少し商売っ気の出たエントリーを書いて,もう寝よう。

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内部統制報告制度(J-SOX)は適切に運用されていくのかに関する漠然とした疑問

内部統制報告制度の導入を契機に,ビジネスプロセスの「見える化」でムリ・ムダ・ムラを取り除き,企業価値の向上を図りましょう
というのは,何かのレトリックか下手なアリバイ作りのように思えるけれど。

ビジネス法務の部屋: 内部統制報告制度(J-SOX)運用に関する具体的提言:

企業にとっても、また監査人にとっても悩ましい問題でありますが、いまの議論を聞いておりまして、どこまで客観的な評価がなされ、またどこまで同一レベルの監査人の監査がなされるのかは不透明でありまして、投資家にとっても本当に有益な企業情報の開示がなされるのかどうかは心もとない雰囲気であります。そこでいっそのこと、企業としましては「何をもって不備とするのか、そして何をもって重要な欠陥とみるのか」といったガイドラインを投資家向けに公表してしまったほうがいいのではないでしょうか?

これを読んで,会計監査がそれとして成り立ってきたのは,非客観性が担保されていたからかもしれないと思った。

企業会計原則には一番最初に「真実性の原則」というのが出てくる。

企業会計は,企業の財政状態及び経営成績に関して,真実な報告を提供するものでなければならない。
(一般原則 1)

ところでこの「真実」というのは,唯一「絶対的真実」ではなくて「相対的真実」と言われる。
真実性の原則:

企業会計というものは、記録(過去の記録)と慣習(会計処理の選択容認性)と判断(会計担当者の主観的判断)という、極めて主観性の強い要素に基づき成り立っています。そのため同一の会計事実であってもある企業とまた別のある企業とでは必ずしも同一の会計結果となるとは限りません。
したがって必然的に企業会計における真実とは絶対的な真実とはなりえず、相対的な真実でしかないことになります。

そして,監査基準の最初にはこう書かれている。

財務諸表監査の目的は,経営者の作成した財務諸表が,一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して,企業の財政状態,経営成績及びキャッシュフローの状況のすべてを重要な点において適正に表示しているかどうかについて,監査人が自ら入手した監査証拠に基づいて判断した結果を意見として表明することにある。
財務諸表の表示が適正である旨の監査人の意見は,財務諸表には,全体として重要な虚偽の表示がないということについて,合理的な保証を得たとの監査人の判断を含んでいる。
(監査基準 第1 監査の目的)

会計監査はこの企業会計における真実の相対性と,監査目的における開示情報の合理的適正性の保証が交差する地点に立っている。
そういう,非客観的なところで,ごにょごにょ,あーだこーだといって会計監査はやってきた(とたいていの会計士は思っていると思う)。

Toshi先生が言うような「不備と重要な欠陥に関するガイドライン」を企業に求めるとなれば,コメントで書いているひとがいるように,企業は「不備や重要な欠陥と認めるケースのガイドライン」を監査人に求めるでしょう。
ところが,監査人は上に書いたような世界でやってきているから,そんな客観的なガイドラインは監査に馴染まないとかなんとか,示したくはないと思われる。
バッファーというか,糊代を残しておきたいのです。

だから結局,内部統制上の不備だとか重要な欠陥なんてものは,すっきり明確な基準ができることなく,内部統制監査も,なんとなくそんな感じという具合に進んでいくんだろうと予想してる。

みんなうすうす勘づいているんでないだろうか。Toshi先生が書いているように。
ビジネス法務の部屋: 内部統制報告制度(J-SOX)運用に関する具体的提言:

おそらく世間の方は「なんだ、あんなに騒いだ内部統制制度で監査人までオッケーって言ってたのに、これじゃ企業にとってはどぶに金捨てたのと同じやん」、「アフターJ-SOXって言って、騒いでいたのに、やっぱり商品の偽装やってるじゃん。だめだこりゃ・・・」と言われることは想像に難くありません。

不幸なのは,内部統制報告制度が法律(金融商品取引法)だってことかも。

監査法人時代の先輩会計士がこう言っていた。
「J-SOXはなくならへんよ。法律がなくなるか?なくならへんやろ」

法律はなくならなくても,形骸化することはある。
なんだろう。このすっきりしないものは。

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