といっても,うちの奥さんのことを書くわけではなく。
先日「うちの奥さんがウェブをわかる本」というエントリーを見た方から
「『奥さん』は他人の妻を指して言う敬語であって,自分の妻につかうのはおかしい」
という指摘をいただきました。
なるほど,それはそうだ,と思います。
で,「うちの奥さん」で検索をしてみると(「うちの奥さんがウェブをわかる本」が上位に来ていたことはさておき),けっこうたくさんヒットします。
その中で,ぼくが言わんとしていることを代弁してくださっているのがありました。
ただ、「うちの奥さん」や「うちの嫁はん」という言い方が一般的になっていくのも、わかるような気がする。みんな自分の妻が好きで愛しくて、そしてちょっぴり怖いのだ。その気持ちを表すには、「妻」じゃ堅苦しすぎてそっけない。「細君」はななんかきざったらしい。今どき「ワイフ」や「ベターハーフ」の横文字もどうかと思う。「家内」なんて差別語じゃないか?。考えてみれば日本語には英語の「honey」「darling」のような夫婦間の親密さを表す言葉がない。松任谷(荒井)由美の歌じゃあるまいし、「マイダーリン」「マイハニー」と呼び合う夫婦は、この日本では稀少だろう。「うちの奥さん」のことばの中には、英語の「my honey」の意味合いが含まれているのではないだろうか。
村上春樹氏も「うちの奥さん」という呼称をつかうことがあるらしいというのを知って,へえとなりましたが,Toshibonさんが書いておられるように,どうも日本語には形式張って堅くならずに,かといって少し照れずに配偶者のことを指す適当なことばがないとぼくも思うのです。
(ちなみに,イギリスにいたときは「my wife」と言っていたけれども,これが英語で言うと不思議と恥ずかしくない。)
それで,間違っているとは思うけれども,なんとなく「うちの奥さん」に落ち着いてしまうのです。
「私の妻がウェブをわかる本」
「我が細君がウェブをわかる本」
「うちの家内がウェブをわかる本」
「わたしの配偶者がウェブをわかる本」
「ぼくの伴侶がウェブをわかる本」
「マイ ワイフがウェブをわかる本」
「マイ ダーリンがウェブをわかる本」
うーん。
そんなわけで,
「うちの奥さんがウェブをわかる本」
に落ち着いてしまうのです。
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