投資する前に読む本
2008-02-20 at 16:17 | In Economy |natoikyに倣って,書いてみる。
そしてその前に,含蓄のある面白いのを。
いろんな株式投資家やネット・トレーダーのブログを読んでいて思うのは、株式投資というのは宗教なのだと言うことです。
もうそこには、お金が儲かるとか損するとかと言うものを超えた何かがあると言う他ありません。
世界がキリスト教、仏教、イスラム教に分かれているように、株式投資にも大きく分けてみっつの宗派があるようです。
そして各宗派の信者たちは日々自分達の信仰を広めようと活動しているみたいです。
その宗派は「短期売買デイ・トレーディング教」、「長期投資ファンダメンタル教」、「インデックス・ファンド教」です。
会計士は概して,ファンダメンタル教に近いかも。
バフェット好きな人が多いし,だいたいが財務諸表を読むことに抵抗が(あまり)ないので,企業価値分析をして云々という分析を語る人が多い。
ぼく自身もバフェットの含蓄のある言葉は好きだし,“億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術” (メアリー バフェット, デビッド クラーク)という本を古本屋で見つけて,喜んで買ったりしている。
でも日本株を買うときには必ずしもオススメではない。なぜって,どんなに利益が上がっても数パーセント程度の配当しかしない日本企業を考えると,「うーん」となるばかりだから。
それでもまだ,バフェット的長期投資の方法は,考え方として勉強になる。
たとえば,natoikyはPERが10より小さいという指標を挙げている。それはそれで一定の目安になるし,ぼくもPERを見るけれども,バフェットは会社が将来的に獲得すると予想される収益と現在の株価を比較し,その収益性を重視する。つまり,予想収益が実現するときの収益率を他の投資対象の収益率と比較する。だから彼は,たとえPERが50でも買うものは買う。
なので,海外株式に投資をするというのなら,読んでおいていい本。
こういうツールも整備されてきたことだし。
Financial Explorer|SEC
natoikyに禿同で,“臆病者のための株入門 (文春新書)” (橘 玲)はオススメ。
これを読むと宗旨替えをしたくなる。つまりインデックス・ファンド教に。
説得力があってかつ柔らかい解説で,他教を退けていく。
でも,インデックス・ファンド教ってなんだか面白くない。
「ふむふむ,この企業の過去の収益性はこうだから,将来的にはこう」といってアタマを働かせることや(ファンダメンタル教),
「ふむふむ,ここでゴールデンクロスで25日平均線を越えてきたから,株価はこう動く」といって想像力をたくましくすること(デイ・トレーディング教)がないもの。
だから,
金融日記:株式投資は宗教なのか?:
欧米の一流大学の偉い教授が考えたものだから正しいに決まっていると言う、ある種の分かりやすい安心感があります。
しかし、教授連中の言うことがそんなに正しいのかと自問してみる価値は十分にあるでしょう。
はとても面白くて,思わずワロタ。
ともあれ,デイ・トレーディング教は想像力をたくましく,希望的観測が羽ばたくさまはドキドキするけれども,その本はオススメしない。
金融日記によると,ファンダメンタル教の他教に対する攻撃は熾烈で,インデックス・ファンド教も布教活動が盛んだということだけれど,本屋に行って見てみれば,布教状況は一目瞭然。デイ・トレーディング教の強いこと。
デイ・トレーディングこそ,B・N・F氏のスタンスであるべきだろうと思うし。
そして,最後はやはり山崎元さんの本を挙げておきたい。
“「投資バカ」につける薬 (講談社BIZ)” (山崎 元)
投資対象という意味では,株だけじゃなくて,投信も不動産も投資商品に含まれる。そういう「投資をすること」をする前に読んでおくべき本。
投資商品を売る側の視点から見ると,その「投資」がいかに不経済かということを教えてくれる。
保険に加入することも投資の一種。保険を買う前にも読んでみたい。
というわけで,硬軟とり揃えてみました。

“億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術” (メアリー バフェット, デビッド クラーク)
ちなみに,ぼくはハイブリッド教。
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