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折田先生

これが京大のオフィシャルサイトに載っているところが,おもしろいなあ。

京都大学 高等教育研究開発推進機構:

毎年、入試の時期になりますと、吉田南構内の広場に色々なキャラクターに扮した折田先生像が突如として建立されますが、今年は「てんどんまん」に扮して登場しました。一昨年はスッパマン、昨年はポコちゃんでした。

ぼくは「ヤキソバン」折田先生のご尊顔を拝する僥倖に恵まれました。

京都大学 高等教育研究開発推進機構:

機構としましては、吉田南構内の風物詩の一つとして一定の期間状況を見守っています。ただ、この数年は何者かによって壊されることが続いております。悪戯なのか気に入らないのか動機は定かではありませんが、誰のものであれ創作物を壊すという行為は、最も悪質で下劣で野蛮な行為です。今年はそのようなことがないように、無事折田先生像が役目を全うされることを望んでいます。

「折田先生像の役目」については,寡聞にして知りません。

京都大学 高等教育研究開発推進機構:

余りに出来映えが良かったのか、2月25日の京都新聞電子版に掲載されるとすぐに、アンパンマンの一連の著作権を有している企業から問い合わせがきました。

たしかにここ数年の折田先生は,アートの域に達しているなあ。
今年の「てんどんまん」なぞは美味しそうですらあるもの。

「折田先生を讃える会」

実物を見に行ってみたいと思わせる出来映え。

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こんなわたしにだれがした

これが一般的な理解なんでしょう,きっと。

ゲンダイネット【話題の焦点】内部統制 どう変わるのか「仕事」と「会社」:

内部統制は「見える化」なんて言われたりする。企業などの組織はいつか不正や不祥事を起こすという前提に立って、社内組織、業務の流れ、営業活動などをすべて文書化して、「外からも会社の実態を見えやすくする」のが狙いだ。

八田教授の言葉は,どこにも届かなかったよう。

【NET&COM2007】「『3点セット』とは一言も書いていない」、青学八田教授がJ-SOX実施基準を語る:ITpro:

「実は『3点セット』という言葉は昨年秋に知った。なぜなら、実施基準ではそのような言葉は使っていないからだ」。
八田進二教授はこう強調した。
(中略)
八田教授は「3点セットの作成が必須」という考え方を否定した。実施基準にも付録として、この3種類の文書例が示されているが「あくまで例として示しただけ。実施基準内では、この3種類の文書を必ず作りなさい、とは一言も書いていない」と八田教授は説明。

これは昨年(2007年)2月の講演での発言だけれども,現実には「3点セット」の作成を中心に物事は進んできたということでしょう。
そして「3点セット」が,はやりの「見える化」と相俟う形で「内部統制」=「すべて文書化」という筋書きでしょうか。

面白おかしくするためか,事態の深刻さを際だたせるためか,あるいはコメントを述べたひとが本当にそう思いこんでしまっているのか,エラい書かれよう。

ゲンダイネット【話題の焦点】内部統制 どう変わるのか「仕事」と「会社」:

「これまでなら事後承諾でOKだったことも、事前承認が必要とされ、上司が不在で承認が取れないと、何も進まないという事態も予想されます。
(中略)
売上金の請求と集金・入金は別々の社員が行うことが義務付けられるので、請求書を持って集金なんてことはできなくなります。接待も本当に有効だったかどうかを、文書で報告しなければならない会社も出てくるでしょう」(税理士)

内部統制の基本(のひとつ)は権限分掌だけれど「請求書を持って集金」がダメなのではなくて,請求書の作成と集金が同じ人間だと,その人間がポケットに入れるリスクがあるから,請求書の作成と,集金,さらには入金処理を複数の人間で分掌するということでしょう。

接待の有効性と内部統制は直接関係なくて,「資産の保全」という観点から,交際費が業務で支出されたことを担保する仕組み(たとえば報告制度といったモニタリングや,事前届出といった方法)が,統制でしょう。

ちょっと,1年後がそら恐ろしくなる記事でした。
それにしても,この記事に唯一実名を載せている公認会計士のひとは,なかなか勇気があるなあ。

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グリーン・エプロン

かくいうぼくも,スターバックスに行く回数はめっきり減った。

NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-各分野の重要ニュースを掲載:

米スターバックスは26日、おいしいエスプレッソのいれ方を店員に再教育するため、全米7100店舗を一時閉店した。米大手外食チェーンが営業時間内に一斉に店を閉めるのは異例。米国では顧客の「スタバ離れ」が起きており、一斉閉店は同社が努力していることを顧客にアピールする狙いもありそうだ。

よく言えば日常に定着した,わるく言えばコモディティ化してしまったのだと思う。
7年前に東京の職場に越したときは,オフィスのあるビルのとなりにあったスターバックスに足繁く,それこそオフィスにいる日は毎日のように,そこで1時間とか2時間とか本を読むために通ったものだった。
その店舗の店員(バリスタ/パートナー/スタッフ)はとてもよくトレーニングされていて,また店舗そのものの空間作りもまさに「くつろぎの場所」として確保されていて,ほかのセルフサービスのコーヒーシップとの違いを明白に感じたものだった。

でもある時期から,スタッフのバリスタとしての,もてなしの時間を提供する側としての振る舞いが「うまくないなー」と思うようになった。
それにつれて,すこしの敷居の高さが薄れてきたのか,日常に定着したのか,「The Third Place」としての居心地の良さが失われていった気がする。

こうなると,「スターバックスを選ぶ理由」がなくなってしまう。
ぼくはタバコを吸わないので,ドトールは敬遠するところだけれど,タリーズはきっちり分煙しているし,カフェ・ベローチェも比較的,煙に巻かれない配慮をしている。
それにもともと,味が分かっているわけではないので,「スターバックスのあの濃い味がいい」と思うこともない。
最近ではむしろ,マクドナルドのコーヒーはおいしいなあと思うくらい。しかも価格アピールも強い。

グリーン・エプロンのスピリッツから考えると,「一斉閉店で顧客にアピール」というのは,あざとくないかなあ。


スターバックス5つの成功法則と「グリーンエプロンブック」の精神” (ジョセフ・ミケーリ)

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それはアートかもしれない

大岡裁きを期待しているわけではないけど。

旧カネボウ株「適正価格」で対立 : 金融ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞):

旧カネボウが2006年に行った自社株の買い取りを巡り、個人株主ら約530人が東京地裁に「適正な価格」の決定を申し立てている問題で、近く地裁が判断を下す。M&A(企業の合併・買収)で、少数株主から株式を買い取る価格がここまで徹底的に争われたケースは、今まで国内ではなく、市場関係者は地裁の判断に注目している。

三方相対立するという点で,非常に興味深い。

なにが適正かを判断するのは,難しい。ましてや将来の見通しを織り込むとなると,そこに主観性を差し挟まずにすませないから,「適正さ」を客観的に判断することはほとんど不可能だろう。

このケースでは,会社法にいう「公正な価格」をめぐって,旧カネボウ側の提示額162円/株と旧株主側の主張1,578円/株と,裁判所が選任した鑑定人の鑑定結果360円/株が鼎立している。

それぞれの評価がどのような論拠でなされているのか,個人的に興味があるところ。
それにしても今回の鑑定人はなかなかに荷の重い仕事をされたことだ。

日本公認会計士協会が昨年公表した「企業価値評価ガイドライン」にはこうある。

鑑定人は、裁判所から、対象となる株式の「公正な価格」が何円であるかの意見を求められる。しかし、「公正な価格」が何を意味するかは法律問題であり、最終的には裁判所が判断することとなる。逆にいえば、鑑定人は、「公正な価格」に関する裁判所の解釈を前提として、その解釈に沿った具体的な金額を自らの意見として述べることになる。

裁判所からの解釈が示されたかどうかは分からないけれど,今回鑑定人が提示した価格が,「公正な価格」解釈の論点のひとつである

「公正な価格」は具体的な事件における両当事者の結論の範囲内におさまるべきか。

に照らして,両当事者(162円と1,578円)の範囲内に収まっていることは感慨深い。

さて,地裁の判断に注目したい。三者のいずれかを選ぶのか,いずれも採らないのか,三方一両損なのか。
あ,鑑定人は損しないか。


企業価値評価ガイドライン” (清文社)

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チーム・海堂の栄光

ノーチェックだった「チーム・バチスタの栄光」を,映画化されたらしい&文庫版が出た,というので読んでみた。

お医者さんが書いた本というと,いっとう最初に読み通せなかった「エンブリオ」を思いだしてしまうので,敬遠していたのだけれども。

1冊にしても問題ない分量に思えたから,文庫本がどうして上下2巻に分かれているのか,分からなかった。
しかしながら,読み終わったときの感想は,「これは上下2分冊にした方が楽しめるんだ」。

理由は2つある。
1つは,上巻と下巻で物語の中心人物が変わるから。
あるいは,パッシブ・フェーズとアクティブ・フェーズが切り替わるからと言ってもいい。
そしてそれはスピード感の違いにつながっている。

この構成は面白いと思う。

1つめの理由が構成にあるとしたら,2つめの理由は,著者の筆力が成長していることを読み取れること。
上巻を読み始めたときには,「うーん。やっぱりお医者さんの書く文章は・・・」という印象。
たしかに事実と場景は的確に書かれているのだけれど,登場人物の心情描写がついてこない。
読み手にうまく感情移入をさせてくれない文体が,ページを捲る手を遅くさせる。

ところが,下巻に入るや,一気に読み進めることができた。
キャラの立った人物が登場したこともあるけれども,語り手と主要キャラクターの視点がずれた(そういう手法をとることにした)ことで,語り手に感情移入をせずとも展開についていくことができるからだと思う。

ひとつの小説で,著者の筆力が上がったことを感じた本というのは,はじめて。

人物造けい(造詣?造型?造形?)は特段優れているというわけではない。
エピソードの差し挟み方も「いかにも」っぽい。

しかし,なにしろ成長の早さがすごい。
「このミステリーがすごい!」大賞受賞作(2005年)。
しかもこれがデビュー作。

著者の成長をもっと見てみたいので,本作と同じ主人公コンビの作品(“ナイチンゲールの沈黙” (海堂 )
ジェネラル・ルージュの凱旋” (海堂 ))も読んでみたいと思う。


チーム・バチスタの栄光() 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599)” (海堂 )


チーム・バチスタの栄光() 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600))” (海堂 )

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