国策不況だ無策暴落といわれ,一方で政府が出すコメントを眺めていると,金融立国を目指すという掛け声がいかに空しいかを実感させられる。
この国の先の見えなさはいったい,何なんだろう。
赤木智弘は「希望は,戦争。」と言い,
村上龍は「この国にはあらゆるものがある。希望だけがない」と語らせる。
2002年2月以来のこの数年,月例経済報告は景気が回復基調にあると述べ,すでにいざなぎ景気を超える長期的好景気だとされている。反面,「実感を伴わない景気」とも言われてきた。
そして今,世間の空気は「実感を伴った不景気」のとば口の様相を呈している。
「シシュポスの岩」の神話を思い出した。
長い時間を掛け,苦労して山上に持ち上げた大岩は,あっという間に谷底に落ちて行く。
このアタマばかり成熟しきって,熟れ爛れ(かけ)た国の行き先はどこだろう。
「レギュレーション・クランチ」が日本経済を襲う:エコノミー、マーケティング、そして IT – CNET Japan:
今まさに、これと同じようなことが、建設業のみならず上場企業の全てに襲いかかろうとしている。
そう、「内部統制」である。
(中略)
このように、「現場」が軽視され、一罰百戒の名の下に制度施行を強行した結果が、まずは住宅着工件数の大幅減という経済指標に現れてきた。
そして次は、いよいよ3月末の決算期を迎える多くの上場企業各社が試練にさらされることとなる。
レギュレーション・クランチ。
バリバリと規制を壊す(crunch)のが規制緩和であるところ,統制(規制)で危機 (the crunch)を招いてしまうというのは,この国のアタマの想像力の乏しさだろう。
内部統制監査に向けた作業で苦労している現場の方々にとって,少なくともそれが,シシュポスの岩で終わらないことを願うばかり。
さいごに一点。
「レギュレーション・クランチ」が日本経済を襲う:エコノミー、マーケティング、そして IT – CNET Japan:
おそらく、内部統制に関する決算上の手続きが不十分で、決算内容につき不適正意見を出され決算訂正を促されるケースが多発するだろう。
そういうケースはたぶん,ない。
つまり内部統制に関する決算上の手続き(それが何を指すかは厳密には分からないけれど)が不十分で,不適正意見というのは,おそらくない。
内部統制に何らかの欠陥があるという報告はあり得るだろうが,それをもって決算書を不適正にはしないだろう。
その欠陥を補完する何らかの手続によって,決算書の適正性は保たれているというシナリオが想定されているだろうから。
(それに不適正意見を出すことに,会計士ってかなりかなり慎重で,財務諸表監査で不適正意見の前例て,ないと思う。)
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