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「ブランド」:この不可解なもの

最近,広告代理店のひとが書いた,いくつかの本に目を通した。
 
ひとつは「地域ブランド化を目指しましょう」という本,
ひとつは「ひとと違うことを考える方法は」という本,
ひとつは「わたしはこんなマーケティングで成功した」という本。
 
 
供給がつねに需要を上回りながら,
すべてがコモディティ化しているという点で,消費飽和な時代,
価格による差別化や,機能の差別化では購買意欲を刺激できない状況で,
いわゆる「ブランド化」というのは,
競争優位(比較優位)を保つための必要条件なのだろう。
 
という問題意識を持っていて見つけた本だが,
面白いことに,いずれの本もそれ自体が,その会社だったり著者の
「ブランディングのための本」のように読めた。
 
「地域ブランド化を目指しましょう」という本には
「日本を救う地域ブランド論」なんていう仰々しい言葉が踊っているけれど,
広告代理店のひとが書くと,そういう読み方ができない気がした。
 
「わたしはこんなマーケティングで成功した」という本は,
素直に,自慢本。
 
 
ともあれ,いくつかの示唆があったのも本当なので,備忘として書いておく。

  • ブランドは受け手(お客様)の中で作られる
  • ブランドは受け手の期待とそれに応える送り手の信頼関係の表象
  • ブランドはお金に換算できるw
  • ブランドに必要な5つのもの:ビジョン(ブランドプロミス),オリジナリティ,送り手の誇り,継続性
  • ブランディングに必要な3人:ばか者,切れ者,よそ者
  • 「違いを創る」ことは価値観を変えること,そのために非常識であること
  • ブランドにも個性がある。個性はブランドの顔になる
  • ゴールが見つからなければ,仕事を始めてはいけない
  • 大きな波紋をつくるには,強い水滴を落とすこと
  • ひとを動かすには,感動(move)させること
  • ロジカルにではなく,エモーショナルに考える
  • 直感に従うこと

 
 
「ブランド化」自体がコモディティ化しつつある気もするけれど。

Filed under: Marketing

スーツとネクタイの意味

まったく今日は,早朝まで降っていた雨が止んだと思ったら,
フェーン現象かどうかは知らないけれど,どんどん気温が上がって暑い午後でした。
 
そんな中で,クライアント(候補)との打合せのために
スーツを着て,ネクタイを締めていると,
どんどん体温が上昇していきます。
 
そう,

やせ我慢、なのかなぁ – 代替案のある生活 [ITmedia オルタナティブ・ブログ]:

人いきれ、体温で冷房がなかなか効かない。だけれど、ほとんどの乗客の方々はみな、スーツを着ているのだ。暑そう~。わー、みんな我慢しているんだろうな、と、申し訳なくなる。

 
相当以上に暑いのです。
どう考えても日本の気候にスーツにネクタイが合っているとは思えないのに,
どうしてみんな「我慢して」までそんな格好をしているんだろう。
 

こういう意見を読んですこし,うなづけるところがありました。

404 Blog Not Found:スーツは正装ではない:

その意味において、実はスーツは正装ではない。装いに「間違っていない」というメッセージはあっても、「正しい」というメッセージは皆無だからだ。スーツが語るのは、「私は社会に対して反抗心を抱いてはいません」ということ

 
スーツは服従のサインかもしれない。
ネクタイは拘束具なのかも。
 
そういう文脈で考えると,
よれたスーツをだらしなく着て歩いているひとたちが
「スーツが正装,スーツが常識」という虚妄に囚われているように見えます。
 
 
安全域から出るのは勇気がいること。
それが「常識の範囲という安全域」からの逸脱だと,
すなわち「非常識」に繋がってしまうから。

 
この常識の網をかいくぐるのは,相当に根気のいることでしょう。
 
でも,それぞれの国にはそれぞれの風土に合った服装があると思うのです。
スーツは,乾燥した寒冷な風土に合った服装で,
日本には,日本の気候に合った服装が,かつては「正装」だったはず。
 
ビジネスをする上でもっとも重要で「正しい」メッセージは,
 
404 Blog Not Found:スーツは正装ではない:

「私はあなたのために仕事をするためにここにいます」

 
だということを忘れずに,
少しずつ,ネクタイを緩めていきたいと思った,初夏の陽気でした。
 

和装でクライアント訪問とか,京都っぽくていいかも
と思ったりする,午後でした。

Filed under: Life

葵祭 | the Aoi Festival

葵祭を見に行きました
上賀茂神社まで。

一の鳥居と二の鳥居の間の参道脇の観覧席で
5月というのに厳しい日差しの中を
待つこと1時間30分。

想像していたよりも,ずっと静かに(厳かに)
祭列は通り過ぎていきました。
 

Aoi Festival
 
 
そして,そこからさらに待つこと1時間すこし。
「走馬」は一転,激しかったのでした。
 

Sohme

 
 
それにしても,外国人観光客も大勢来ているのに,
当日配っている葵祭パンフレットは,日本語版だけで,
英語版も中国語版もないというのを,
香港から来たという女性が困った顔で言っていました。
 
 

Filed under: Life, Photo

ふたつに わかれた つばさ

それぞれの もじは はんべつ できても
その いみを にんしき することが むずかしいと おもうの です
それは てんじが かなで ひょうき されて いるから 
 

言語工学研究所の社長ブログ:

点字は基本的に文節分かち書きの仮名表記で、それほど難しいものではありません。

 
今日,NHKスペシャル「にっぽんの現場」を見ていたら,
目の不自由な小学生が,漢字に凹凸をつけた教材で,
「形としての漢字」を手に触れて覚えていました。
 
たとえば「馬」だったら,
「縦棒」の横に「三」
真ん中「縦棒」に「鳥の下」

という具合に形を覚えるのです。
 
番組に登場していた小学6年生の女の子
(彼女はナレーションもしていたのだけれど,それが感動的に上手でした)
は,教育漢字を指先で覚えたということでしたが,
その数は1006文字。
 
すばらしい。
 
 
なかでもいちばん,感銘を受けたのは
 

ふたつにわかれた翼(「非」)
心が離ればなれになってしまうくらい
悲しい気持ち

この「悲」(かなしい)という漢字。
 
まるで
飛べなくなってしまった鳥の悲しみを表しているようで,
心に染み入ってきました(そして,ナレーションが素晴らしくて)。

Filed under: Life

うちの奥さんがウェブをわかる本

近くの大垣書店に行ったときに,うちの奥さんが見つけました。
高校時代の同級生の本だというので,喜んで買って来たのです。
 
 
404 Blog Not Found:書評ウェブがわかる本:

書かれている内容は、本blogの読者にとってはおなじみのものが多いだろう。そもそも本blogの読者であるというのは、その時点で「ウェブがある程度わかっている」ことの証しでもある。すでに良著も多いこの分野、なぜ今さら本書を読む必要があるかと思われるかも知れない。

 
たしかに。
ぼくも最初,そう思いながら読み始めたし,
実際,知っている内容がほとんどなので,すぐに読み切れます。
 
一方で,うちの奥さんみたく
「ウェブってクモの巣っていう意味なの?」
「ブログって?」
というひとには,新しい内容でとても面白いようです。
 
そして,これが岩波ジュニア新書であることが
とてもいい。
 
それこそ,物心ついたときからインターネットが使えることが普通な世代にとって
インターネットの来し方と,「いま」の状況を知ること(再発見すること)ができる良書です。
 
 
ふと,会計の分野で岩波ジュニア新書の既刊があるのか,興味がわいたので,
本書で(カラーで!)紹介されていた,新書マップで調べてみました。
が,見つかりませんでした。
ざんねん。
 
 
ともあれ,
清澄日記5.0 – 「ウェブがわかる本」:

とにかく書ききったのが収穫。

 
すばらしい。
出版おめでとうございます。
奥さんが話してくれた,著者の人柄を感じられる,丁寧な内容でした。
 
 
Webgawakaruhon
ウェブがわかる本” (大向 一輝)
 

Filed under: Life

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